私の心を動かした科学の体験ーその9

「飯田の科学教育を支える皆様へ」

「おもしろ科学工房」10周年おめでとうございます。
「飯田と伊那谷の子ども達に、科学の不思議さ、おもしろさを体得させよう」をモットーに
「かざこし子どもの森公園」のおいで館を拠点に「理科実験ミュージアム」として
おもしろ科学工房は、平成14年から10年間、毎週土曜、日曜日に50余名のスタッフが交代で
沢山の不思議でおもしろい科学実験を行ってきました。
それも市の職員がスタッフとして参加し、家庭の主婦や元教員や現職の教員、企業の技術者や学生など
飯田の将来の為に、子どもたちを立派に育てようというスタッフ各人の強い決意があったからです。

私は、平成11年から8年間、スタッフと共に毎日、飯田・下伊那の小・中学校を
「巡回科学実験教室」として850教室をまわりました。
車で山奥の小学校を訪れ、先生、生徒全員で十数名という小さな学校で
嬉々として実験を楽しむ子ども達を見ることは、私の無上の喜びで、ふるさとに来た幸せを強く感じました。
毎日、車で実験道具と共に私を乗せてくださり、学校で実験を共にしてくださったスタッフの方々には
今でも感謝の気持ちで一杯です。

平成18年胃ガンとなり東京の杏林大学病院で全摘手術を受け、やむなく自宅で静養することになりましたが
家族、特に家内の毎日三度の適切な食事と、長女の毎月数回の病院への車での付き添いと
担当医師との打ち合わせる治療の適切さにより、この5年間、抗がん剤も用いず
転移もなく、一度の副作用もなく、徐々に体力もつき、毎年おいで館で行われる「おもしろ科学大実験」や
「少年・少女発明クラブ」の実験指導にも欠かさず出席できるようになりました。

ところで、今から42年前
1969年に、アメリカの「アポロ」は月まで往復88万kmの旅を8日間して、月の石を採取しました。
また、日本の探査機「はやぶさ」は、2010年に小惑星イトカワにランデブーし、7年間60億kmの旅をして
微小な砂を採取しました。いづれも世界初の大記録です。
来年から文部科学省も、小・中・高校でも天文の学習をさらに充実するよう指導要綱で示されましたが
飯田では今まですでに、モデルロケットを4000名の生徒が打ち上げており
恐らくロケット教育では日本一と誇っていいと思います。

日本の探査機「はやぶさ」が世界に誇るべき素晴しい仕事をしましたが、私はその宇宙研の精神を
ぜひ飯田の科学教育に取り入れ、何とか飯田の子ども達に伝えたいと念願しております。

活動レポート→おもしろ科学工房設立10周年記念祝賀会をみる

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