大山光晴先生を紹介します!
大山光晴先生は現在千葉県にある学校の先生で、日本物理教育学会常務理事でもあります。この日『おもしろ科学大実験!』のために、はるばる飯田までやってきてくださいました。先生は、大きな科学館の上席研究員や教育委員会の指導主事などを歴任されるかたわら「人が乗れる手作りの超伝導ソーラーリニアモーターカー」、を製作、学研科学大賞の大賞を受賞されています。
また、先生はこれまでに多くの学生を国際科学コンテスト出場選手を送り出してこられました。ご自身も東レ理科教育賞を3回も受賞されていらっしゃいます。
○平成元年度(第21回) ○平成2年度(第22回) ○平成8年度(第28回)
先生は子どもたち向けにたくさんの本を監修・出版されていらっしゃいます。
「生かそう太陽エネルギー」(ポプラ社) | 「楽しい科学実験」(永岡書店) | |
「身近な道具で大実験」 (大月書店) | 「21世紀子ども百科科学館」(小学館) | |
「100円ショップで大実験」(学習研究社) |
身近なものを使ったおもしろ実験の数々がのっていますよ。みんなもこの本を読んで、大山先生のような実験名人になっちゃおう!
サイエンスショー(午前の部) 電波や通信について
さあ、いよいよサイエンスショーが始まります。あいさつする後藤先生はとってもうれしそう!
飯田市の教育長・伊澤先生からも、ごあいさつをいただきました。
大山先生の登場です。子どもたちにやさしく、楽しくお話をしてくださいます。
「みんな! 電波って知ってる?」 午前の部のテーマは『電波』。どんな実験が飛び出すのでしょうか。
先生が用意したカセットデッキからは音楽が聞こえてきました。どこからこの音は聞こえてくるのでしょうか?
カセットデッキから出ているコードをたどっていくと、そこにはスピーカーがありました。
流れる曲はスピッツの「君が思い出になる前に」。先生はスピッツの曲が大好きなんだね。
このコードを途中でブチッと切ってしまったらどうなる? ええっ?そんなことすれば聞こえなくなるよね、やっぱり。
切れていても音を伝える方法がある! 切れているコードをくるくると巻いてそれを近づけると…。ええっ音が聞こえるぞ!これは電波の性質を知る実験。
携帯電話はもちろん、私たちの身の回りには、目には見えないけれど伝えることができるもの・電波があるんだね。
「さあ、みんなも電波を出してみよう!」先生は実験装置の材料をみんなにプレゼントしてくれました。
小さい子はお父さんやお母さんに手伝ってもらいましょう。
難しいところは先生が教えてくれました。
科学工房のメンバーはさすがにすばやく作ってしまいました。うれしそうだね。
公園のボランティアスタッフもみんなで作りました。
できあがったのがコレ! マルコーニのコヒーラーだ。スイッチを押すと、それに反応して発光ダイオードが点灯します。
電波でお料理ができる? そう実は電子レンジはマイクロ波という電波を使ってるんだって。これは火の玉を作る実験です。すごいぞ!(※ 絶対に家の電子レンジを実験に使ってはいけません!)
最後は先生の大ワザ! 手をふれずに蛍光灯をつけちゃうんだ。実は強い電波を発生させるとこんなことができちゃうんだって。こりゃまたスゴイね。
サイエンスショー(午後の部) 音に関する実験
サイエンスショー・午後の部がいよいよ始まりましたよ。テーマは『音』。どんな実験がとびだすでしょうか。
後藤先生のお話。「研修で私と一緒にアメリカへ行ったり、『青少年のための科学の祭典』の第1回目から、生徒を連れて参加してくれました。」
大山先生の楽しいお話が始まりました。先生は子どもたちにやさしく、わかりやすくお話をしてくださいます。
楽器ができる人は? 参加してくれたお友だちに聞いてみると、大勢から手があがりました。
音ってなんだろう? それを確かめるための装置を作りましょう。かさ袋に空気を入れる方法を教えてもらいました。
口をつけて空気を入れるよりも、離して入れたほうが一瞬ではいるんだね。
袋の口を閉じたら完成だ! 中には小さな発泡スチロール球がたくさん入っています。これでいったい何をするのかな?
袋を口にあてて声を出してみよう。おやおや? 小さな発泡スチロール球が袋の中で踊りだしたぞ! 声の高さを変えると様子がかわる! おもしろ~い!
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次に見せてくださったのは、糸電話のようだけど楽器なんだって。バイオリンのような音が聞こえるよ。
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オルゴールの音の実験です。先生の手に持ったオルゴールの音はとっても小さいのに、台に置いたら大きく聞こえてきたよ。
さあ、次は工作をしよう。フィルムケースとストローを使って笛を作りました。作り方はとっても簡単。
親指を使って穴をおさえると、音程も変わるよ。練習して曲をふいてみよう。理科実験ミュージアムでもおなじみ、ストロー笛だ。
音というのは、空気が振動しておきているんだって。紙をまるめてつつを作り、耳にあててみよう。どんな音が聞こえてくるでしょうか?
つつの長さはスライドして変えられるようになっています。長くしたときと、短いときの音の違いを観察してみよう。
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長いときは低く、短いときは高い音になることがわかったね。それをもとに、塩ビパイプで先生が楽器をつくってプレゼントしてくださいました。
先生がおっしゃるには「危険な楽器」だそうです。見たところジャバラのビニールパイプだけど、これのどこが危険??
先生はそれを振り回しはじめました。おおっと、ピーひゃらと音がなりました。速く回転させると音も高くなるぞ!
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最後の大実験。中華なべを向かい合わせにおいて、片側に火のついたろうそくをたて、、反対側でスターターのピストルを鳴らします。さあ、どうなるか!
今年の「おもしろ科学大実験」のサイエンスショーは、午前に「電波」を、午後には「音」と、違うテーマをとりあげて開催しました。比較的小さな子どもたちが多かったのですが、やさしく語りかけるようにお話をする大山先生にみんなぐいぐいと引き込まれ、あっという間に楽しい時間が過ぎていきました。
先生は子どもたちにはもちろんですが、集まったお父さんやお母さん、そして私たちスタッフにも語りかけてくださいました。大人たちの科学に対する興味や関心が高まれば、科学好きな子どもたちがもっと増えるはず。きっとそんなメッセージを送ってくださったのだと思います。お父さん、お母さん! 子どもたちをつれて理科実験ミュージアムへぜひぜひ遊びにきてくださいね! スタッフ一同心よりお待ちしております。