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2015年9月27日
特別講座「火おこしの実験」
火おこしの実験名人である戸田一郎先生をお招きして、火起こしの実験を行いました。
身近なところで火を使うのはどんな時でしょうか?
料理を作ったり、ストーブで暖かくしたりするときや、
あかりを灯してまわりを明るくするときにも火を使うことがあります。
5月のおもしろ科学大実験ではLEDなどの最先端のあかりの実験をしましたが、
今回は昔から伝わる方法を使って、自分の力で火をおこす実験をしました。
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最初は「まいぎり」という道具を使って火をおこしてみます。
今回使うまいぎりは戸田先生が工夫して作ったものです。
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中心軸を勢いよく回すことで摩擦熱によって火をおこします。
木が削られてけむりが出てきたら、こうしてつけ木に火をつけます。
まいぎりのように摩擦熱を使った方法は、大昔から世界中で使われていたそうです。
しかしこの方法の欠点は、まいぎりが大きくて持ち運びに不便なことです。
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そこで次に実験するのは火打石です。
時代劇などにでてくる「カッカッ」と火花を出して火をつける方法です。
火打石で火をおこす方法が発明されて持ち運びがだいぶ楽になったそうです。
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鉄と硬い石を打ち合わせることで火花を飛ばして、それをほくちで受け止めて種火を作ります。
実際にやってみるとうまく火をおこすのは大変です。
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火打石と聞くと火花を出しているのは石の方だと思ってしまいますが、
実は火花になっているのは鉄の粉だということを顕微鏡で観察して確かめました。
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その他にも圧縮式の火おこしも実験しました。
この方法はディーゼルエンジンの原理に使われています。
最後に竹をこすり合わせて火をつける方法も実験しました。
今はライターやガスコンロなどで簡単に火を使えますが、
昔は火をおこす事がとても大変だったことが良くわかりました。
自分の力で火をおこす方法を身につけておくことは、
とても大切なことだと教えていただいた戸田先生に感謝します。