電気パンってどんなもの?
「電気パン? 食べるとビリビリしびれるのかな?」なんてことはありません。パン生地に電気を流すだけで焼きあがっちゃうふしぎな蒸しパンのことです。 その昔は「電気パン焼き器」として、装置が販売されていたこともあるそうです。
ミュージアムでは牛乳パックにパン生地を入れ、ステンレス製の電極板を差し込んでそこへ100Vの電気を流して作ります。数分でふっくらおいしい蒸しパンのできあがり。お味はいかがだったかな?
電気パンのブース
おおっ! この方はっ! 電気パンのブース1番乗りはなんと飯田市長・牧野光朗さんです。
お忙しい合間をぬって、おもしろ科学大実験においでくださいました。本当にありがとうございました。お味はいかがですか?
おお、いい香りがしてきたぞ。できあがりが待ち遠しいね。
パン生地を入れた牛乳パックにステンレス板をさしこんだら、そこへコードをつなげます。あとは電気を流すだけなんだ。
こっちはもう食べてるんだね。どう? おいしいかい?
科学工房スタッフが作り方を案内します。今回は生地にホットケーキミックスを使いました。
湯気が出てきたよ。もう少しで完成だ。本当にふしぎだね。
電気パンのふしぎのタネ
パン生地に使ったホットケーキミックスにはわずかに食塩がふくまれています。パン生地に水を入れると食塩がとけて、そこには電気が流れるようになります。
しかし電気にとってパン生地の中は流れやすいところではありません。このような場合、電気を流すことで熱(ジュール熱)が発生するのです。この熱のおかげでパンができあがります。やがてパンが焼きあがって水分がなくなってしまうと、電気も流れなくなるというわけです。とってもよくできていますね。