私の心を動かしたががくの体験 その2

私が最も尊敬する科学者、英国のマイケルファラディは
子ども達に科学の不思議や楽しさを教えるために
クリスマス講演をはじめた「ローソクの科学」もその中の一つで
今でも世界中で学校の生徒達に読みつがれている。
そうした実験が160年間毎年続けて行われていることには驚きを禁じえない。
1990年頃、科学技術館で、読売新聞が英国から
その年行われたクリスマス講演をした科学者を招待して
日本の青少年を対象に実験を公開した。
私はそこで行われた実験を見て感動した。
日本でもこうした素晴らしい科学実験を生徒達に見せるべきだと強く思った。 
私の席の近くに、共に外国など研修に行った友達が十数名居た。
私はその講演が終わったとき
友人達に、日本でも来年から毎年皆で力を合わせてこうしたイベントをしようではないかと強い決意を述べた。
その翌年、私は勤務する新宿の工学院大学を会場にして「第一回中学・高校生のための科学実験講座」を開いた。 

全国から数十名の先生方が手弁当で集まり、多くの実験ブースで、一日中、集まった親子と共に実験を行った。
その時、船橋高校の十数名の生徒を大山光晴先生が二人乗りの自作大型リニアモーターカーをコンピューターで操作し
20mの距離を、終日子ども達を乗せて走らせことに感動した。
その翌年からは、このイベントは「青少年のための科学の祭典」と名称を変えて
科学技術館で夏休みの5日間全国から集まった百十数名の理科の先生方によって行われるようになり
全国の都市でも行われ、大きな広がりを見せている。

今まで研究会も理科の各分野がばらばらだったものが、このイベントにより、
物理・化学・生物・地学の研究や実験が一ヶ所に集まり、
各地で行われていたユニークな優れた実験が日本中に知れわたり、
各地の学校でも行われるようになったことは日本の理科教育にとって大きな収穫と言えよう。
私は実行委員長として、北海道から沖縄まで、各地の祭典を見て廻り、
多くのブースの多様さに目を見張った。
特に科学の実験に興味を持った。

「おいで館」での夏季特別講座
2010年7月31日(土)と8月1日(日)の二日間、「かざこし子どもの森公園」の「おいで館」において
例年の様に、夏季特別の科学実験教室が行われる。
今年のテーマは「ドライアイスの世界を探索しよう」として、ドライアイスの色々な性質について
「おもしろ科学工房」のスタッフと参加した子ども達が、いくつもの実験ブースを囲んで、
実験を楽しむものである。私も幾つかの実験を行うが、
全国の科学の祭典を見て心に残った二つのふしぎで美しい実験を致します。
一つは「真白なドライアイスを真っ黒な炭に変える」実験で、
高温のマグネシウムがドライアイスに含まれる酸素と化合して炭素を作り出するもので、
見た子ども達はびっくりするでしょう。
もう一つの実験は固体のドライアイスを透明な液体にしたり、また気体の二酸化炭素にしたりする実験です。
そうした不思議な実験の原理は当日会場で実際に実験を見ればよく分かるでしょう。

皆様の参加を御待ち致します。

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