10月2日 理科実験ミュージアムでは
特別講座「手書きホログラムを作ろう」が行われました。
ホログラムとは、立体画像を映し出す方法の一つです。
身近なところではクレジットカードや、お札の偽造防止のために使われています。
今回そのホログラムを手書きで作ります。
上の写真でみんなが見ているのがそのホログラムです。
理科実験ミュージアム初登場の手書きホログラムは、うまくできたのでしょうか。
本物のホログラムを作るには、レーザーなどの特殊な装置を使いますが、
手書きホログラムはプラスチック板とコンパスがあれば作ることができます。
台紙にプラスチック板を固定し、コンパスの針で曲線の引っかき傷をつけていきます。
こうやって台紙に描いてある図形を、プラスチック板上の引っかき傷として写し取っていきます。
根気のいる作業なので、みんな真剣です。
これでホログラムができるのがふしぎです。
はじめに簡単な図形で練習してみます。
ホログラムを見るときは、こうやって懐中電灯の光に透かして見ます。
引っかき傷が光を反射し、アルファベットの「V」の字が見えているはずです。
「V」の字を作るのは練習でしたが、いよいよここからが難しくなります。
次は立体的な三角錐や、立方体をホログラムにしてみます。
コンパスの半径を変えることにより、画像に遠近感を持たせることができます。
引っかき傷を一本つけ、コンパスの位置を少し変え、また引っかき傷つける。
これをひたすら繰り返します。
さあ、うまくできたでしょうか、そしてホログラムは見えるでしょうか。
今度はプラスチック板を床に置き、太陽の光を反射させてホログラムを見ます。
こうすると図形がはっきり見えます。
午後になると、おいで館の中にちょうどいい角度で日の光が入ってきました。
ホログラムが立体的に見える様子をステレオ写真にしてみました。
寄り目法で見てください。立体的に見えるでしょうか?
あまり立体的には見えない?まだまだ改良が必要のようです。