2016年10月23日
特別講座「不思議な水中わなげをしよう」が行われました。
ガリレオ工房から大原ひろみ先生をお招きして
コップの水の中に渦輪を作る実験を行いました。
大原先生に準備していただいたのは、水中にできる渦輪の実験です。
おもしろ科学工房でもおなじみの空気砲は、空気の渦輪を使った実験ですが、
今回は水の中に渦輪のリングを作ろうというものです。
用意してあるのはコップに入った水と、いろいろな水より重たい液体です。
これを水の中にスポイトで一滴たらすとどうなるか観察します。
台所で使う洗剤やソースなどをたらすとどうなるでしょうか。
実際にやってみて試してみます。
牛乳をたらすと渦輪ができるのがはっきりと見えました。
写真にも渦輪がリングの形になって写っているのがわかるでしょうか。
水の中にいろいろな液をたらしていると、そのうち水が汚れてしまいます。
そこで渦輪を作っても水が汚れない方法を大原先生が用意してくれました。
それには、重曹でアルカリ性にしてフェノールフタレインで赤く色を付けた溶液と、
酢を加えて酸性にしたコップの水を使います。
アルカリ性の赤い液を使ってコップの中で渦輪を作ると、
やがて酸性の液と混ざり合い中和することでフェノールフタレインの赤い色が消えます。
酸とアルカリの性質をうまく使うことで、何度でも渦輪を作ることができるようになりました。
そこで今度は、コップの底にピンを立てて、ピンの頭に向けて渦輪で輪投げをします。
輪投げが何回成功するかみんなで競争しました。
うまく輪投げをするためにコップの中を集中してのぞきこんでいます。
特別講座が終わった後、おもしろ科学工房のスタッフ研修のために
特別な実験を見せていただきました。
また、大原先生は海外の学校での教育にも関わっておられますので、
ケニアで体験したことについても聞かせていただきました。
貴重な話や実験を見せていただきまして大原先生ありがとうございました。
→中日新聞 掲載記事 を見る