ミュージアムがお休みのこの時期、私たちはあちこちへ科学実験の出前にでかけています。この日は飯田信金の文化祭におじゃまして「サイエンスマジックショー」を開きました。集まってく れたのは比較的小さな子どもたち。科学の原理はちょっぴり難しいから、まずはそのふしぎな様子をたのしんでもらいましょう。
さあ、サイエンスマジックショーの始まり始まり! 今日のマジックは科学のタネを使います。とってもふしぎなことがおきちゃうよ!
思ったとおりのお人形さんだけゆらすことができます。さあ、パンダさん動け!動け! するとパンダのお人形が大きくゆれはじめます。え~っ、どうして? これはふりこの共振(きょうしん)という現象がタネになっています。
お次は「ふしぎなジュース」のマジックです。ジュースの入ったペットボトルをふっていると…。ありゃりゃ? 色が変わってしまいました! これはびっくりです。
さあ、みんなも挑戦です。コーラのような色だったのに、ペットボトルは次々といろんな色のジュースに大変身! どうして? タネには「うがい薬(イソジン)」と「ビタミンC」が使われているんです。お家でも試すことができるよ。
お次は「マークを当てよう」です。会場にいるお友だちのなかからひとり出てきて目をつむってもらいます。ほかのみんなは5種類のマークからひとつだけ好きなものを選びます。さあ、はたしてみんなが選んだマークを当てることができるかな? ムリ? じゃ あ、このふしぎなめがねをかけてのぞいてみよう。「ああ、わかった!」
めがねをかけてのぞくと、答えのマークだけはっきりと見ることができます。このめがねの正体、実は「偏光板(へんこうばん)」。2枚を重ねてから、1枚を回転させると…。「あれれ? 黒くなったぞ」
お次はふしぎなコップ。3つのうち、みんなで選んだものに水を入れます。さあ、いれかえるから、よ~く見ててね。「水の入ったのはど~れだ!」
みんなちゃんと見ていたようだけど、ほんとにこれかな? お父さんの頭の上で、コップをかたむけると…。「あれれ? 水がなくなってる!」
たのしいマジックのあとは、工作の時間。サイエンスマジックにちなんで、入れたはずのお金が消えてしまう「ふしぎな貯金箱」作りをしました。
お金がどうして消えてしまうのか、作ったみんなにはもうわかったよね。マジックのタネには「科学の原理」がたくさん使われているんです。大昔だったら魔法かと思われるよね、きっと。