特別講座「電池ってなんだろう?」 パート1

2012年6月16日 
特別講座「電池ってなんだろう?」 パート1
「”でんち”はなぜ”電気の池”」と書くの? が行われました。
戸田一郎先生による3回シリーズの特別講座の第1回目です。

おもしろ科学大実験でもお馴染みの戸田先生による特別講座が始まりました。
応募して参加していただいた方だけでなく、科学工房のスタッフも研修のために集りました。

最初は台所にある鍋を使った実験です。
電流計につないだ銅とアルミの鍋に手をのせると電流が流れます。
実はこれも電池と同じ原理です。

次は2種類の金属板を口に入れてみます。
すると口の中にじわっと苦い味が広がります。これもまた電池の原理です。
電子オルゴールをつなぐと、口の中でできた電気で音楽が流れるのです。

戸田先生はここで話を変えて、ご飯を食べる前になんと言いますかと質問されました。
多くの人はきっと「いただきます」と言うでしょう。
人間はだれでも他の生き物の命を食べ物のとしていただいて生きています。
「いただきます」とはそのことに感謝するという意味です。

この後カエルの足の筋肉を使った実験をします。
この実験のためには生きたカエルを解剖しなくてはいけません。
今回私たちはカエルの命を「いただいて」科学の知識を深めていくのです。

みんなが見守る中、カエルから取り出された足の筋肉を使った実験が始まります。
カエルの筋肉に2種類の金属板でさむと、ピクンと筋肉が動きます。
これを最初に発見したのが、ガルバ二という科学者でした。

これは金属板と筋肉の間で作られた電気が、筋肉を刺激しているためです。
動物の筋肉を利用した作られた電気なので、動物電気とも呼ばれたそうです。

この動物電気を見た科学者のボルタはこう考えました。
金属板にはさむのは動物の筋肉でなくてもいいのではないか?
電気が流れる液体でもいいのではないか?

ボルタは2種類の金属板を希硫酸などの液体につけることで安定した電池を発明しました。
この特別講座ではコップに普通の水を入れてボルタの電池を作りました。
これこそが電気を取り出す「池」、だから「電池」と書くのだそうです。
ボルタの発見を記念して、電圧の単位を「ボルト」と呼ぶようになっています。

最後にスライドを使って電池の歴史を聞きました。
江戸時代に日本の蘭学者たちが苦労しながら研究したことや、
明治時代に世界で初めて乾電池を発明した屋井先蔵のお話を聞きました。

ガルバ二の動物電気の実験などは教科書で見ることはあっても、
実際にやってみることはあまりないような貴重な実験を体験することができました。
3回シリーズの特別講座「電池ってなんだろう?」次回もお楽しみに。

そして最後に、カエルさんありがとうございました。

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