後藤先生のライフワークがこの「巡回科学実験教室」です。私たちの住む飯田下伊那地域の小中学校を対象に、クラスから要請のあったテーマで科学実験を行ってくださるという夢のような教室です。これまでにいくつの夢と感動、ふしぎと謎を残してきたことでしょうか。先生がめざす1000回まであともう少しです。
30近い実験テーマの中から市教委が事前に学校からの希望をとりまとめます。それをもとに私たち科学工房スタッフが実験の材料手配、梱包などの準備を行います。
液体窒素を使った実験や、静電気発生装置を使ったダイナミックなものなど、学校の授業ではふだん行えない実験も、巡回科学実験教室だったらできちゃいます。
科学工房のメンバーが、実験助手をつとめます。液体窒素の取り扱いだって手慣れたものです。
先生はやさしく問いかけるように子どもたちに接します。先生の手の中ではふしぎなことが次々と起こります。それは先生だからこそできるのでしょうか?
いえ、いえ、実はみんなにだってできるんだよ。さあ、今度は自分でやって確かめてみよう。
先生が大切になさっていること、それはただ見るだけではなく体験することです。そしてなぜかを考えること。
この子たちの中から、いつか大科学者が生まれるかもしれない。先生の夢はこれからもまだまだ続きます。