特別講座「火起こしの実験」

2013年8月25日
特別講座「火起こしの実験」が行われました。

8月も後半になり、暑さも少しおさまってきました。
この日は戸田一郎先生をお招きし、火起こしの実験を行いました。

今ではライターやガスコンロなどで簡単に火を起こすことができます。
そんな便利な道具がなかった昔はどうやって火を起こしたのでしょうか?
今回は昔ながらの、まいぎりや火打石といった道具を使い、自分の力で火を起します。

はじめに「まいぎり」を使って火を起こします。
これは棒を回転させてその摩擦で火を起こす道具です。
この方法は日本だけでなく世界中で大昔から使われていたそうです。

けむりが出てきたらそっと硫黄をつけた木を近づけます。
うまくいけばこのように火が付きます。

回すのにけっこう力がいるのでなかなか大変です!
このまいぎりはだれでも火が起こせるように、戸田先生が工夫して作ってあります。

鉄を作る技術が発達してくると、火打石で火を起こすようになってきます。
鋼(はがね)に固い石を打ち付けると、鉄の粉が火花になって飛び散ります。

飛び散った火花を火口(ほくち)で受け止めて火種にします。
まいぎりに比べて火打石は持ち運びもしやすく便利だったようです。

次は空気を圧縮して火を起こします。
シリンダーの中の空気をいきおいよく押しつぶすと熱が出ます。
その熱で火口に火をつけます。

これはなかなか難しくてみんな苦労していました。
空気を圧縮して火を起こす原理はディーゼルエンジンに使われているそうです。

最後に行灯やランプ、電球などの歴史について戸田先生のお話を聞きました。
油を燃やしていたころの行灯の明かりはとても暗いものでした、
それに比べて電球の明かりはまぶしいくらいです。

明かりを灯したり、煮炊きしたり、火を使うということは、
人が生きていくためにとても大事なものだとわかりました。
今回は火を自分で起こしてみるという貴重な体験になったと思います。
戸田先生には火起こしの実験から大切なことを教えていただきました。

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