2017年6月4日
特別講座「点字の世界とお楽しみ実験」が行われました。
盲学校で理科を教えている石崎喜治先生による特別講座です。
点字の仕組みから始まって、視覚に頼らない理科実験など、
楽しい特別講座になりました。
参加者みんなで自己紹介をしてから特別講座が始まりました。
始めに石崎先生が配ったのは小さな穴が空いた画用紙です。
その穴から見て、下の紙に書かれている図形を当てる実験です。
図形全体を見ることができないので、何が描いてあるか想像しながら当てます。
次は点字の仕組みについての説明を聞きました。
エレベーターのボタンや、洗濯機などの家電製品にも点字が使われているようになっています。
1冊の教科書を点字に翻訳すると、何倍にも分量が増えてしまうそうです。
点字の一覧表を見ながら点字の教科書を読み始めた参加者もいました。
ここからは電気に実験です。
電気には直流と交流の2種類があることをコイルと手の上に乗せた磁石を使って体験します。
その他にも電磁石で銅のリングを飛び上がらせたり、電磁調理器を使って豆電球を光らせる実験をしました。
どの実験も実験道具を全員が自分で手に取って形や重さ手触りを確かめてました。
こうやって自分の感覚で確かめながら実験をするのが大事だということです。
最後は高電圧を使った実験です。
電極から腕を伝って電流が流れることで電球が点きました。
でも不思議なことにビリビリと感電することはありません。
これは特殊な実験道具を使ったいるからできることなので、
家では絶対まねしないでください。
盲学校の理科の先生である石崎先生の実験は、
実際に手に取って科学の不思議を体験出来るように工夫されていました。
とても新鮮な体験になりました。石崎先生ありがとうございました。