毎年この時期、りんご並木を中心とした会場で『橋南夏祭り』が開催されています。出前は今年で3回目。今回は『サイエンス・クイズショー』と題して、集まってくれたお友だちにクイズを楽しんでもらいました。問題の答えは目の前で実験をして確かめます。問題は全部で8問。予想をはるかにこえた実験結果にみんな驚きでした。
あいにくの雨模様でしたが、難しい問題にもめげず、がんばってくれました。参加してくれたお友だち、本当にありがとね。
最初の問題は「じゃがいもは水に浮かぶか? それとも沈むか?」です。答えは2つにひとつ。さて、いきなりそんなこと聞かれてもどっちだったっけなあ? 正解だと思うパネルのほうへ移動してもらいま しょう。
さあ、それでは確認です。実際に水槽に入れてもらいましょう。するとじゃがいもは水にしずみ ましたよ。
じゃあ続いて第2問! 「そんなじゃがいもを 小さく切ったなら、今度は浮かぶでしょうか? それともやっぱり沈むでしょうか?」
「小さくなったんだから、今度はきっと浮かぶだろう」と思っ たお友だちが大勢ありましたが、結果は…。
小学校の理科には「物の浮き沈み」という単元が登場します。そんなときに思い出してほしいと思いま す。
正解したお友だちのカードには、係りの人が○をつけてくれます。
めざせ! 全問正解! とはいえ、問題はなかなか難しいぞ!
今度は何やらはかりの上に水槽がのっていま す。この水槽に手を入れたら、はかりの目盛りはどうなるでしょうか? もちろん水槽には手をふれませんよ。
さあ、重さは増えるでしょうか? か わらないでしょうか? それとも減るでしょうか?
答えは3択。おお、「かわらない」という意見が多いなあ。
ご覧になっているあなたはわかりますか?
それでは実際に手を入れて見ましょう。果たし てはかりの目盛りはどうなるでしょうか?
結果はなんと「ふえる」でした! ええ、何 で? どうして?
大勢のお友だちが予想と違う結果に驚きました。『百聞は一見にしかず』とはまさにこのことでしょう。実験は大切なのであります。
「十円玉をきれいにするには?」なんて問題も 出しました。子どものころ、おうちでできる簡単な実験としてご経験された方も多いと思いますが…。
「水で洗う」 「酢で洗う」 「梅干で洗う」 さて、どれでしょう?
それぞれの答えの代表者に、十円玉みがきを挑戦してもらいました。さて、結果はどうだったでしょうか?
3つを並べて比べると、はっきりと違 いがわかります。そう、答えはなんと………でした。みなさんもぜひ実験してみてください。本当にきれいになるんですよ。
最後の問題は2つの風船を使った実験です。大 小ふたつの風船がパイプでつながっています。今は風船の口をおさえていますが、これを離して空気が移動できるようにすると二つの風船の大きさはいったいど うなるでしょうか?
「かわらない」 「おなじになる」 「大きさが入れ替わる」 「小さいほうがより小さくなる」
さて、 どれだと思いますか?
今回はあえて子どもたちが予想する結果とは異なるであろう問題を選んだので、さ すがに全問正解者は現れませんでした。ちょっぴり難しいクイズだったかと思いますが、目の前で実験してみて「予想とは違った」という経験をすることによっ て、これらが子どもたちの記憶により強く残っていくのではないかと期待しています。
やっぱり実験は 大切なのです。