夏季特別講座「ドライアイスの世界を探検しよう」

7月31日 8月1日
夏季特別講座「ドライアイスの世界を探検しよう」が行われました。
ドライアイスのふしぎをいろいろな実験によって調べ、
おもしろ科学工房認定のドライアイスマイスターを目指します。
今回は全体を3つのブースに分けて、いろいろな実験を体験できるようになっています。
とても暑い日でしたが、冷たいドライアイスを調べれば涼しくなれるかも。

7月31日 午前の部


はじめに、ドライアイスってどんな物なのかよく観察してみよう。
とても冷たいので手袋をはめてさわってみます。
指でつつくと、机の上をスーと滑っていきます。

-79℃のドライアイスを使うと、こんなことができてしまいます。
いすの上に水を少したらし、その上にドライアイスを入れたビーカーを置きます。
するとあっという間に水が凍って、いすとビーカーがくっついてしまいます。

ここからは3つのブースに分かれて実験を体験します。
これはおなじみのドライアイス鉄砲、よくねらって的を倒そう。

同じ大きさの風船ですが、それぞれ普通の空気と、ドライアイスから出た二酸化炭素が入っています。
こうして持ってみると、空気と二酸化炭素の重さの違いが実感できます。

この日は後藤先生から、普段なかなかできない実験の紹介がありました。
ドライアイスは空気中で融けると二酸化炭素の気体になりますが、
チューブの中に入れてしっかり栓を締め、圧力を高めてやると液体になります。
そしてしばらくすると、バーンとチューブが大爆発してしまいます。
これを見れば、ドライアイスをふたの付いた入れ物に入れてはいけない訳がよく分かります。

最後にドライアイスを使ってアイスクリームを作りました。
暑い日にはやっぱりこれが一番。
少しだけ涼しくなったでしょうか。

7月31日 午後の部

引き続き午後の部の様子を紹介します。

ここでもはじめは、ドライアイスをよく観察することから始まります。
普通の氷と違ってドライアイスは融けても液体にならず、気体になってしまいます。
つまり乾いている氷なので、ドライアイスというわけです。そうだったのか!

さっきは空気の入った風船と、二酸化炭素の入った風船を手で持って重さを比べましたが、
重さを量れば、空気より二酸化炭素の方が重いことがよく分かります。

こちらでは石灰水を使って、ドライアイスから出た気体が二酸化炭素だということを確かめています。
ドライアイスだけでなく、呼吸して出した息の中にも二酸化炭素があることがわかりました。

次は二酸化炭素で火を消す実験です。
やかんの中にドライアイスを入れて二酸化炭素をためておきます。
それをコップですくって火にかけると、ローソクの火が消えました。
目に見えない二酸化炭素をコップですくうのは、なんだかふしぎです。

こちらはドライアイス鉄砲ですが、的のむこうには、なにやらテレビカメラが・・・

実はこの日、テレビの取材がありました。
次の日のニュース番組で特別講座の様子が放送されました。

最後にドライアイスマイスターの認定書を後藤先生からいただきました。
暑い中よくがんばりました。

8月1日 午前の部

ここからは8月1日午前の部の様子です。

今日も暑い一日になりそう、でもみんながんばろう!

ドライアイスが融けると二酸化炭素の気体になるので、
このようにビニール袋に入れてしばらくすると、こんなにふくらみます。

ペットボトルに水を半分入れ、そこに二酸化炭素の気体を入れてふたをします。
そしてよく振ると、ペットボトルがペコンとへこんでしまいます。
これは二酸化炭素が水に溶け込んでしまったからです。

こちらは二酸化炭素で火を消す実験。
やかんから一気に二酸化炭素を注ぎ込むと、まるでドライアイス消火器のようです。

二酸化炭素は空気よりも重いので、入れ物の下の方にたまっています。
そこにシャボン玉をそっと吹き込んでみると、シャボン玉が二酸化炭素の上に浮かびました。
中にはそのまま凍ってしまうシャボン玉もありました。

ドライアイスを電子レンジに入れるとどうなるの?
ボンと爆発する、それともモクモクと融ける? それでは実際にやってみよう。
結果はなんと、なにも変わらないのです。 どうして?
それは、電子レンジは電磁波を使って水の分子を温めることはできるのですが、
二酸化炭素の分子を温めることはできないからです。

いろんな実験でドライアイスのことがよく分かったでしょうか。
最後にドライアイスマイスターの認定書をもらいました。

8月1日 午後の部


いよいよ最後のグループ、午後の部の様子です。


午後の参加者は少なめでした。やっぱり暑いから?
それでも参加していただいた皆さん、ありがとうございます。

ドライアイスが融けて二酸化炭素の気体になる様子を観察しよう。
水に入れるとブクブクと煙を出しながら解けます。
お湯に入れればもっと勢いよく煙が出ました。

これはドライアイスロケットです。
ドライアイス鉄砲と原理は似ていますが、
これはフィルムケースがロケットのように飛んでいきます。

ホワイトボードの上で実験しているのはドライアイスホッケイです。
フィルムケースの底から吹き出してる二酸化炭素のガスによってスイスイ滑ります。

水に二酸化炭素を溶かす実験では、見事にペットボトルがへこんでいます。

最後に幻想的な実験を紹介します。これはドライアイスランプです。
二酸化炭素に含まれている酸素を使ってマグネシウムが燃えているのです。

2日間行われた夏季特別講座「ドライアイスの世界を探検しよう」もこれで終わりです。
ドライアイスにこんなに面白い性質があるなんて、驚きました。

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