2014年8月24日
ガリレオ工房の網倉聖子先生による特別講座が行われました。
今回の特別講座は2本立てです。
講座① 泥だんごを作ろう
古い伝統と新しい技術を組み合わせてピカピカの泥だんごを作ります。
講座② ビックリサイエンスショー
100円ショップで売っている身近なものを使ったサイエンスショーです。
講座① 泥だんごを作ろう
泥だんごの材料になるのは荒木田土という田んぼなどにある粘土のような土です。
この土をふるいにかけて小さな石を取り除いたり、3ヶ月間水につけたり、
泥だんごを作るために網倉先生には長いこと準備をしていただいていました。
この泥だんごを水につけてやわらかくしてから、ガラスビンの口のところを使って丸くなるように削っていきます。
この方法で真ん丸な球体を作る技術は、望遠鏡などに使うレンズを作る技術として使われているそうです。
真ん丸な泥だんごができたら次は漆喰(しっくい)をぬります。
漆喰は丈夫な土壁を作る方法として昔から使われている技術です。
色をつけた漆喰を薄くぬり、よく乾かしてからガラスビンの口でていねいにみがくと、
こんなにピカピカな泥だんごが完成します。
漆喰はとても丈夫なので、この泥だんごも50年から100年くらいは持つかもしれないそうです。
持ち帰った泥だんごを大切にしておいて将来どうなるか観察してください。
講座② ビックリサイエンスショー
「斜面を落ちる」土肥先生の作品
特別講座の第二部では100円ショップで手に入る身近な材料でできるサイエンスショーです。
ガリレオ工房と東芝未来科学館が主催して行われたサイエンスショーコンテスト
「BoSS 2014 バトル オブ サイエンスショー」 の2つの優秀作品が
網倉先生によって再現されました。
始めは土肥先生の作品「斜面を落ちる」です。
斜面に磁石を置いてそこに鉄の玉をころがすとどうなるでしょうか?
1、内側に沿って転がる、2、外側に沿って転がるどっちでしょうか。
実験してみると内側を転がっていきました、ふしぎです。
アルミホイルとビー玉を使ってピョコタンを作りました。
ビー玉をアルミホイルで包んで、紙コップの中で振ると完成です。
斜面の上に置くと、かわいい動きで転がっていきます。
「音っと」月僧先生の作品
次は月僧先生の音をテーマにした作品「音っと」です。
発泡スチロールの小さな粒が入ったビニール袋に口をつけて大きな声を出すと、
中の粒が踊るように動くのがわかります。音は空気の振動であることがよくわかる実験です。
声の振動でクルクル回るダンシングスネークもみんなで作りました。
口の形が「あ」「い」「う」「え」「お」になっている模型が登場しました。
そこから音を出すと、本当に「あいうえお」と言っているように聞こえます。
風船から出るブーという音に合わせて、聖子先生が「あいうえお」と口の形を変えると、
声を出さなくても風船の音が「あいうえお」と聞こえるふしぎな実験です。
ところで声を出したときの音はどこから出ているのでしょうか?
みんなで声を出しながら、あたま、ほっぺ、のどに手をあて、どこがふるえているか確かめました。
短い時間の中に盛りだくさんの内容がつまった特別講座でした。
3ヶ月も前から泥だんごの準備をしていただいていた網倉先生
本当にありがとうございました。
飯田市HP 地育力どっとネット →おもしろ科学工房特別講座「泥団子を作ろう」が開催されました。 を見る