科学の素晴らしさ伝えたい

理科実験ミュージアムを企画・運用 「おもしろ科学工房」

(2007/05/20 南信州新聞 日曜・祝日スポット ぐるうぷ 掲載)

 4月、子どもたちが身近なものを使った科学実験を体験する「理科実験ミュージアム」が今年も始まった。11月までの土・日曜日、飯田市丸山町のかざこし子どもの森公園で、科学の素晴らしさ、面白さを伝えながら実験を行っている。

 これを支えているのは、ボランティアグループ「おもしろ科学工房」。飯田市出身のサイエンスプロデューサー・後藤道夫さんのライフワークである「巡回科学実験教室」をサポートするために、2001年6月に結成された。
 現在は高校生から定年退職した人まで、さまざまな約50人のスタッフが登録。アドバイザーを務める後藤さんの想いと熱意を受け「科学って素晴らしい!」という共通の思いを持ちながら活動している。実験ミュージアムの企画・運営や巡回科学実験のサポートのほか、地域や学校PTA主催の文化祭で科学工作やサイエンスショーを行う「出前工房」を続けている。
 「理科実験ミュージアム」では、科学の法則や原理を応用した約60のテーマの中から、毎回さまざまな実験を紹介している。「世界に一つの万華鏡をつくろう」「わたあめを作ろう」など、身近で不思議なテーマに、子どもも大人も興味津々。それぞれ工夫を重ねて工作に挑戦したり、真剣なまなざしで実験を見つめたりする姿が見られる。
 ゴールデンウィークと夏休みには特別講座も行う。今年5月の「おもしろ科学大実験」ゲスト講師でサイエンス・プロデューサーの戸田一郎さん(富山市)は同グループの継続的な活動を高く評価し「全国にも(こんなグループは)まずないと思う」と話していた。
 7年目を迎え、今年度から有志で作る運営委員会で運営方針やテーマを決めている。活動を長く続けていくために、スタッフの養成と育成に力を入れ始めた。リーダーの一人、三浦宏子さんは「行政と地域住民であるスタッフが協働して、輪が広がっていくようになった。人材を育て基盤をしっかり作り、子どもたちに”不思議”の素晴らしさを伝えていきたい」と話している。
 スタッフは随時募集し、誰でも参加可能。それぞれに合った場所で活動している。問い合わせは飯田市教育委員会生涯学習・スポーツ課(電話22-4511)へ。
 理科実験ミュージアムの予定は次の通り。いずれもかざこし子どもの森公園で、午前10時から午後3時(正午から午後1時は休憩)まで行っている。実験参加は無料。

(2007/05/20 南信州新聞 日曜・祝日スポット ぐるうぷ 掲載)

※ この記事は南信州新聞社様のご協力をいただいて掲載しています。

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