特別講座 超低温の不思議な世界と超電導リニア

10月24日 理科実験ミュージアムで特別講座「超低温の不思議な世界と超電導リニア」が開かれました。
今、話題になっているリニア中央新幹線「超電導リニア」に
使われている超電導体って、いったいどんなものなんでしょう。
体験してみよう。

さあ、まず、超低温の実験が始まります。
長風船を液体窒素の中に入れていくと・・・どうなるのかな??
膨らめた長風船が、20本も入ってしまいます。
ジュアービンの中から風船を取り出すと、アラ!!不思議またもとの状態に戻ります。

見やすいように、空気を透明な袋に入れて、液体窒素で冷やしてみましょう
ほら、空気が液体になってしまいました。
みんな、空気って見たことあるかな??

バラを入れてみました。つめたーーく、冷えて、パリパリ音がしています。

さあ、バラをバラバラにしてみよう。
さっきまで、きれいに咲いてたバラが一瞬でバラバラに

バナナを入れてみます。
凍ったバナナで釘を打ちます。コンコンコン!!本当に釘が打てました。

元岩手大客員教授 佐々木修一先生が考案した超電導ジェットコースター
これは、2000個のネオジウム磁石がメビウス状になっています。
この上を超電導体が、浮いて、吊り下がって、走ります。

ものが浮いている状態、吊り下がった状態なんて見たこともありません。
-196度に冷やされた超電導体が、煙を吐いたように
メビウスのジェットコースターを走り回ります。
子どもも、大人も、目を真ん丸くしてみています。
この、超電導体というのが超電導リニア=リニア中央新幹線に使われているのです。

これからは、磁石のお話
みんな、磁石ってしってるよね。
同じ極同士だと反発し、違う極だと引き合う性質を持ってるよね。
リニア中央新幹線は、この磁石が反発したり、吸引したりする原理で
浮上して推進しているんです。

磁石が、アルミ板の上をすべると・・・・あれ?あれ?
アルミ板にくっつかない磁石がなんで、滑らないの??
これって、マジックではありません。
実際に起こっている現象なんです。この現象から、モーターが出来たんですよ。
アルミ板の上を磁石がすごいスピードで滑っていくと磁石が浮きあがります。
リニアは、150kmくらいのスピードになると浮上します。
リニアは超電導体というすごい強い磁石を使ってるから10センチも浮きます。

これが、リニアが推進する原理です。
コイルが、N極 S極 N極 S極と変化してリニアを導きます。
こんなおもちゃもスタッフが作ってしまいます。

この超電導リニアは、世界中どこにもないシステムです。
こんなすばらしい超電導リニアの駅が飯田市に出来たら!!
なんてすばらしいんでしょう。
17年後、皆さんは、ちょうど大学生くらいかな?もう働いているかな?
もしかしたら、リニアで東京まで通っているかもしれないよ。

17年後、どんな飯田市になっているかな。
超電導リニアが通っても、この素晴らしい自然は、そのままでいて欲しいものです。

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