私は生まれてから、10才になるまで飯田で過ごしました。浜井場や追手町小学校に通っていた頃は、友達と毎日、野や山や川を飛び回り、野底川で蟹や魚を捕まえたり、松川や天竜川で泳いだり、風越山に登ったり、あちこちの花火を見にいったり、楽しい思い出が沢山あります。静かな、景色のいい、この故郷飯田に帰ってきて、飯田や下伊那郡の子どもたちと、毎日「巡回科学実験教室」や「かざこし子どもの森公園」で理科実験をするのをとても楽しみにしております。

 みな理科が好きで好きでたまらない子どもたちです。頭を使い、手を使って楽しい実験装置を一人一人が作る課程において、子どもたちは自由な発想を持ち、すばらしい創造性が生まれるのを目にします。体は使えば使うほど強くなり、頭は使えば使うほど良くなります。私は今77才ですが、時々は「かざこし子どもの森公園」まで登り、市内の買い物も歩いています。また毎日夜おそくまで、家で色々な実験を考え、作っており、それを「おもしろ科学工房」の42名のボランティアの方々と各地で実験しております。

 私が科学のふしぎさ、美しさ、面白さに目覚めたのは、少年の時経験した、科学実験の素晴らしさに強い感動を受けたからです。感受性の強い、純粋にものを見る少年、少女の心に、少しでも感動を与えられるような楽しい科学の実験と工作ができるように、「おもしろ科学工房」の方々と共に、毎日力を尽くしたいものと思っております。
私たちがご指導をいただいている、 後藤道夫先生 をご紹介します。

 昭和2年、長野県飯田市生まれ。小学校1〜3年生までを浜井場小学校、4年を追手町小学校で過ごし、その後東京に移住。

 東京理科大学理学部物理学科卒業。

 工学院大学付属高校で35年間教え、さらに同大学、都立大学、上智大学、明治大学などの講師を10年間勤める。

 現在、サイエンスプロデューサーとして、各地で「親子科学教室」など開催するほか、飯田市科学教育ボランティアグループ「おもしろ科学工房」(平成13年度組織化)スタッフとともに市内および下伊那郡内の小・中学校を対象に「巡回科学実験教室」(平成11年度スタート)を開設している。
 また、平成14年に開園した「平成記念かざこし子どもの森公園」の公園長に就任、4月〜11月の土日に公園内の「おいで館」において、「理科実験ミュージアム」を運営し、サイエンスショーやワークショップを行っている。

 昭和30年、NHKの教育テレビの放送開始とともに、NHK科学実験グループ指導員として、「テレビ理科教室」「みんなの科学」「クイズ面白ゼミナール」「やってみよう何でも実験」などの実験の企画を担当し出演もした。

 平成4年、日本物理教育学会副会長のとき、科学技術庁の依頼を受けて、現在日本各地の都市80箇所で毎年行われている「青少年のための科学の祭典」を設立し、第1〜4回、9回の全国大会実行委員長を務めた。

 現在、文部科学省「子ども科学技術白書」編集委員会委員長。
 東京の科学実験グループ「ガリレオ工房」名誉会員。

 著書には「理科授業に使える面白クイズ」(明治図書)
「子どもにウケる科学手品77」(講談社)など多数。「子どもにウケる科学手品77」はベストセラーとなり70万部を突破し、英語版、中国語版、韓国語版、タイ語版などに翻訳され、海外においても反響を呼んだ。

 科学教育の実績と論文に対し、東レ理科教育賞、読売教育賞、NHK会長賞、科学技術庁長官賞などを受賞。

 平成12年度飯田市政功労者表彰受賞。